レロンソン
昨年の12月1日に、ベトナム国家銀行とJICAの共催でセミナー(「更なるベトナムの発展に向けて」)が開かれ、武藤様(武藤敏郎氏・株式会社大和総研理事長)とレコフの吉田様(吉田允昭氏・レコフグループ代表)が講演をされました。これは当日のニュースで放映され、翌日の新聞でも一面で特集されるなど、大きな注目を集めました。ベトナムの政策運営への提言は、他の欧米諸国も行っていますが、これにはドンの力を低下させ、欧米にとって有利に展開しようという目的があります。これに対し武藤理事長には、自国の通貨の強化を訴え、ベトナム自身がどう力をつけるべきかを提言していただき、大変ありがたく思っています。
奥本様
自国の力をつけるために、日本を大いに活用していただければと思います。
ただ、日本の良い面を吸収するだけではいけません。日本の課題、失敗をベトナムが学び、自分のものにすることも重要です。
日本では、少子高齢化が急激に進むにあたり、年金問題が大変大きい宿題として出てきました。
それまでは人口増加が増加する一方で、いつの間にか人口が減少していき、そこから年金問題を構築しようとしてももう手遅れです。当時は出生率がここまで急激に下がるとは誰も予想できなかったのではないでしょうか。
ベトナムも人口増加問題があると思います。人口が増えすぎてしまうと国として逆に貧しくなってしまう可能性がある。また、増えすぎた段階で調整を行おうとすると、思った以上のスピードで減ってしまう。一旦減り始めた人口を落ち着かせることはなかなか困難です。
ベトナムは今の段階から、各国の問題を糧として、国としての設計図をしっかりと描く必要があります。

レロンソン
以前、ベトナムの公務員の家族は1家族につき子どもは2名までという「二人っ子政策1」がありました。中国の1人っ子政策ほど強制的には施行されませんでしたが、現在でも都市部から離れた地域や職場などでは子どもの数の制限が奨励されています。今後、まだ人口は増え続けますが、いずれ少子化へと移行していくことは明らかです。日本の課題経験を細かに分析し、ベトナムに合った対策を考えなければいけないと思います。